ちょっとお出かけ・・・。

お高いけれど、軽くて、立てやすくて、広くて・・・と3拍子揃った、室の高いテント。
それがヒルバーグ社のナロ4GTです。

ノーマル！？のナロ4ではなく、GTを選んだのは、ズバリ！GTの特徴である広い前室が欲しかったから。

冬山でも使えるし、もちろんファミリーキャンプでも使えるほど機能的なテントです。
前室は居室と同じくらい広いので、荷物置場や調理などにも便利です。

なんと行っても、雨の時など、小さな子供はそこで遊べるくらい！

我が家には関係無いなぁ～と思われている方も、とりあえず見ていってください＾＾

遠目に見るとモスラのようなテント、それがナロ4GTです。
天井高さも低いかなと思いましたが、意外と居住性はよくて、身長187センチの私でも窮屈感は無かったです。



テントは、本体とポールケースの2つ構成。
ポールケースには3本のメインポールと、20本のペグが入ったペグケース、それと応急用の予備ポールが入っています。

予備ポールは1セグメントだけですが、ポールケースの内側の隠しポケットに入っています。
この隠しポケットを見た時、さすが！と思ってしまいました＾＾

紺色の袋はモンベルのステラリッジ4のグランドシート。
ナロ4GTにぴったりの大きさです。



3本のポールは、スリーブに差し込んでいくだけのシンプルな構造です。
スリーブの端部は袋状になっていて、手前側はプラスチックのキャップになっています。
このキャップにポールを差し込んで、締め上げるだけです。

3本の内、2本は同じ長さになっていますが、もう1本は少し長めのポール。
この長いポールには赤いテープが巻いてあって、真ん中の赤い印のあるスリーブに通します。

まぁ、慌てていても間違えない仕様になっています＾＾



3本のポールを入れたら、4隅を引っ張りながらペグダウンすると完成です。
立てるだけなら、あっという間です～。




Youtubeにナロ2GTの設営動画があったので、貼り付けておきますネ＾＾
すっごく簡単に張れちゃいますよ～。



フライの入口のジッパーです。
雨が入り込まないように硬いビニール製のフラップが付いています。
この素材は重要で、硬い素材なのでジッパーが噛むことはありません。

ちょうど、モンベルのシュラフも最近のはジッパーあたりは硬くなっていて噛みにくくなりましたね＾＾
それと同じ仕様です。

これって、すごく重要なことだと思います。
フライと同じ素材なら、間違いなく噛んじゃってストレスは溜まるは、雨は吹き込むわで・・・＾＾；



八ヶ岳のレポでも紹介しましたが、このジッパーにはジッパータブがついていません。
なぜ！？と思いましたが、無いものはないんですから・・・。

手袋をしていても開け閉めがしやすいように、細引きロープでジッパータブをつけておきました。
こんなことでも、かなり使い勝手が良くなりますネ！

日本のテントじゃ、普通は付いていると思うんだけどなぁ＾＾



入口は、当然のごとく広くありません。
そりゃ、ファミリーテントではないのですから・・・。

大人なら、これくらいはしゃがんで入ることになります。
そのおかげで高い耐風性能があるので＾＾



お次はインナーのお話。
インナーはフライにたくさんのトグルでくっついています。
通常は外すことは無いと思います。

インナーとフライトの空間は10～15センチ程度はあるため、露でインナーがべったり・・・ということはありません。
湿度の低い外国製の割には、なかなか親切ですね。
外国製って、結露しやすいイメージが強いんですがね～。



元々天井には細引きロープが通っています。
あまり荷物をくくりつけるとインナーが吊り下げ式のため、天井が下がってきてしまいます。

私もライトやラジオをぶら下げていましたが、徐々に垂れ下がってきました。
時計やヘッドライト程度にしておくのがいいようです＾＾

サイドポケットも左右にあるので、小物はまとめてそちらへ。



インナーの居住空間の広さですが、メーカーによると縦220cm×横210cmということです。
一応4人用となっていますが、大人でゆったり寝ようと思えば3人がちょうど良いくらいです。
4人で寝るとなると、端っこの2人はインナーの壁にべったりと顔がくっつきそうになります。

小さな子供連れなら、荷物を前室に出して家族で寝れそうです。

山用のエアマットは50cmちょっとなので、4枚横に敷き詰めるとちょっと重なってしまいます。



今回、私たちは2人で端っこに荷物を置いて使いました。
かなり快適な贅沢空間でした！

その分、テントを張る場所は選択肢が少なくはなりましたが・・・＾＾；



さて、このテントの最大の弱点といいますか、私がトンネル型テントの使用に躊躇した最大の原因がコレです。
このようなトンネル型テントはほとんどが自立しないんです。

ドーム型はポールを通すだけで自立していますが、トンネル型は必ずペグダウンが必要です。
地面が土ならばペグも聞きますが、雪ならどうするか・・・。

上の写真は、モンベルのロメッシュアンカーを使っています。
網を石に被せて使います。


モンベル(montbell) メッシュアンカー

軽くて水を吸わない素材なので、お手入れも楽々です。
軽いので、ザックの隅に忍ばせておくと、かなり便利ですよ！

しょうもないペグよりも、はるかに効きますよ～。



コレくらいの石なら十分風に耐えれるだけの役目は果たしてくれました。

それでも、雪山では石が雪に埋もれてしまっているので、雪の上に張らなくてはなりません。
なら、どうするか？

コレです↓



コレもモンベル製品で、スノーアンカーです。
袋状になっていて、そこに雪を入れて埋め込んでアンカーとして使います。


モンベル(montbell) スノーアンカー

これも非常に軽く作られています。
雪中だけでなく、砂浜でのテントやタープの設営に便利です。

お値段も手ごろなので、持っておくと便利ですよ～＾＾


これが無くてもコンビニの袋に雪を入れて埋め込んでも同じような効果が得られます。

っと、このように冬山で使うにはちょっと工夫が必要です。


あと、気になるのは、濡れた時の乾燥方法です。
濡れたまま撤収して、再び設営して乾燥させるのであれば問題はありません。

しかし、ベランダで干す時などは、インナーとフライがくっついているので、その間の水気が取れにくいです。
インナーを外すとなると、20～30箇所のトグルを取らなければならないし・・・面倒です＾＾；
面倒がらずに取ってしまえば、簡単に干せるんですがね～。


撤収もペグとポールを取って、くるくるっと丸めてスタッフバッグに放り込むだけなので楽チンです。
あまりキチンと畳むという代物ではないようです。

撤収時には、ちょっと張り綱が多いので、これもまた厄介ですが、なれれば大丈夫でしょう。
それよりも、シリコンを含ませたフライの素材は、妙にツルツルで手から滑り落ちそうになるくらい！
雨も雪もしっかりガードしてくれそうで頼もしい反面、スタッフバッグに入れる時は思わず滑り落としそうになりました＾＾


あれこれ書きましたが、今のところ100点満点中95点です！＾＾！
5点の減点は、やはり非自立型であるということです。
しっかりしたペグダウンがあってこその耐風性能や居住性が約束されます。

しかし、その5点の減点があっても、4人用でこの軽さ、しかも広い前室付きという特徴は他に類を見ません。
皆さんの賛否両論あるかと思いますが、私が思うに最強のファミリー登山用テントだと思います＾＾