槍ヶ岳、ピークへ!

きよぴー

2011年08月28日 18:22

2011年8月12日~14日まで、北アルプスの槍ヶ岳に子供と一緒に登って来ました。

今回ご一緒したのは、最近一緒に山へ行ってるこちらのご家族様

槍平のテン場を出た頃はガスっていたお天気も、しだいに快晴へと変わり、スバラシイ景色を見ながら槍の肩までやって来ました。
飛騨乗越から、歩いて5分とかからず槍ヶ岳山荘があります。

さぁ、岩稜の槍ヶ岳ピークまでもう少し!
日本第5位の高さ、3180mのピークを目指して頑張ろ~♪

飛騨乗越からは、槍ヶ岳のテン場を通って山荘まで歩きます。

ここのテン場は、キャパが限定30張り。
しかも、それぞれが奇麗に区画?されていて、はみ出したりすることはできません^^;
はみ出したら・・・崖下へ・・・(爆)

4人用などの大きめのテントを張るスペースは少なく、ほとんどが2~3人用テントが精一杯です。

この情報が事前にあったので、テントを担ぐのをやめました。
私達は子連れで、ちょっとでも遅くにテン場についてテントを張る所が無いと、殺生ヒュッテか南岳のテン場まで行かなくちゃいけなくなるので^^;



私達がこのテン場に着いたのはちょうど9時頃。

この時間帯なら、朝早立ちの方がいなくて、次の昼前着、あるいは上高地からの早出の方はまだ到着していないので、テントは2、3張りでした。
ちょうど入れ替わりの時間帯ですね^^

この槍ヶ岳のテン場にテントを張ると、いい景色を見ながらご飯が食べれそうです^^
テントから顔を出すと、いつでも雄大な穂高連邦の景色が間近♪

 

槍の矛先が奇麗に見えている所で、子供達の記念写真。

いや~、子供達の頑張りを、山の神様たちがほめてくれたかのようなお天気^^

子供達も、さらにテンションアップですw~。



ちょっと近寄ると、肉眼でも山頂の人たちが見えていました。
途中の登山道も、結構人が居るなぁ・・・。

でも、昨日小屋で聞いていた「登り降りに2時間はかかる渋滞」は無さそうで、ホッとしました。



さぁ、休憩なしで、この勢いで登っちゃいましょ~。

「おぉ~!」

いやぁ、子供達元気^^



でも、ふと今登って来た飛騨沢をみると、ガスが沸いてきていました。

こりゃ、しばらくすると槍にもかかりそうです^^;
早く登らないと。



小学2年生になり、去年の八ヶ岳とは違い、ちょっと教えてあげるとスイスイ登れそうです。

子供の成長、頼もしい~^^

一応、3点支持は教えたつもりですが、そこは子供。
なかなかうまくやってくれず、ちょっと手伝った場面もあります。

けっこうそそり立った壁も、つま先と両手だけで登って行きます。

 

ふと、下を見ると、続々と登って来られていました。

ちょっと私達のせいで渋滞かな・・・とも思ったのですが、子供も頑張ってる事だし、そういう事は言いっこなしで^^



案の定、登っている途中でガスに包まれてしまいました。

とはいえ、まったく足の置き場が見えなくなるほどでもないので、そのまま登り続けます。

ガスが晴れる事を祈って・・・。



なんだ、下の人たちもキャーキャー言って、苦戦してるじゃん・・・^^;

子供達、キャーとも言わずに頑張ってます!



鎖場や、岩に鉄の棒が打ちこんである所もあります。

鎖場では、大人なら鎖を使わずに登れますが、子供は持った方が良さそうです。

でも、鎖だけに頼って登るのは危険なので、安全のために持つ程度で^^

 

さて、最後の2段ハシゴにやって来ました。

ここを登れば、頂上です!

ハシゴでは、「下を見ずに、1段ずつ登りや~」と声をかけて登らせます^^








最後のハシゴを登り詰めると・・・♪








9:45 3180m 槍ヶ岳頂上に到着です。

槍ヶ岳山荘から、40分ほどで頂上に立ちました。

子供でもこれくらいなので、大人だと30分くらいで行けそうですね。

冬場でアイゼンを付けても、確かそれくらいで登れたと記憶してます^^


小さなお堂があるので、ちょっと順番待ちをして、リリーFと一緒にパチリ♪

リリーさん、前に出過ぎ・・・顔が大きいですよ^^;



三角点は、ぐらぐら動いてました^^;
正確なのかな?

ガスの切れ間から山荘が見えていました。
高度感がある場所です。

風が吹いたら、登るのは止めておいた方が無難ですよ。

  

槍ヶ岳山頂はそれほど広くなく、長細い感じ。
それでも30人くらいはいらっしゃいました。

記念写真は譲り合いで~^^

もちろん両脇は切れた崖になっているので、おふざけは禁止です^^



ちなみに・・・

槍ヶ岳は3180mで、日本第5位の高さ。

私は今回も登山中は、スマホのGPSを動かしていたので、最高点の記録がログとして残ります。
その最高地点は、3180m+私の身長187cmを足した、3182m!

スマホのGPS、なかなか正確~♪

ちょっと笑っちゃった結果でした^^



さて、頂上にいたのは20分くらい。
下からもどんどん人が上がって来られるので、下りる事にしました。

10:05 槍ヶ岳山頂からの下山開始。

当然、登りよりも下りの方が怖いですよね^^;



下りの時は、先に親が下りて、子供の足元を見てあげた方がいいと思います。

足をかける場所に足が届かない事も多々ありますので^^

 

鎖場を渡る時、見守る親もちょっとドキドキ^^;

これ、落ちると死ぬな・・・なんて悪い事を考えちゃったり・・・。



下りも、後ろはちょっと渋滞。

でも気にしない、気にしない^^
途中で、「お先にどうぞ~」なんてできない所ですから^^



10:45 大槍のふもとまで下りてきました。

登り40分、下りも40分くらい。

慌てず急がず、慎重にいかないと怪我しますよ~^^

中には恐ろしい早さで下って行く若者もいましたが、レースじゃないんだから・・・。
若さゆえ・・・って所でしょうか^^;

落ち着いてから、山荘脇でお湯を沸かしてお昼ご飯にしました。
先に子供達にアルファ米を食べさせます。

ガスっているけど、一仕事した後のお昼ご飯、美味しいねぇ~♪

ありゃりゃ・・・うちの子供だけ、大股広げてご飯食べてるよ^^;
育ちがバレちゃうじゃないの!

 

私はカップヌードルリフィル。

SPの450チタンシングルマグにぴったりなのね♪
初めて知った新事実~^^

この450マグは、使い道ありますね~。
これ一つだけでも十分なくらい。

フタ、ちょっと高いけど、あそこで買おうかなぁ^^;



食事の後も、ガスは再び晴れる事はありませんでした・・・(涙)

それでも、時々大槍のピークが見えるので、子供と記念写真。

山頂からの景色は無かったけど、心には焼き付いてくれていると思う・・・たぶん^^;



お腹も一杯になったし、ちょっと山荘でも覗いてみましょうか~と言うことになりました。

さすがに賑やかですよ、この山荘は!
収容人数も650名とケタ違いの大きさです^^

山荘の前に行くと、「テン場は満席」の札が・・・。

ただいま、12時前。
よかった、テントを担いで来なくて^^;



山荘の中も外も人で大賑わい!

テン場には水場は無く、水は担ぎあげるか、山荘で1リットル200円で量り売りしてくれます。
天水らしいので、煮沸させてから使う方がいいかも。

ミネラルウォーターも販売されていますが、こちらは300円です。

せっかく槍ヶ岳に登ったので、記念にバッジを買ってあげました。
すべての山で買っているわけではありませんが、記念に^^

  

この日の気温は13℃(手元のプロトレック)
長そでのシャツに雨具を着ていてちょうどいいくらい。

さすが大きい小屋ですね、中にはネットがつながったパソコンもありましたよ。

もちろん、このあたりはドコモの電波も十分通じます^^

ビール、ジュースの自販機もあり、お値段は槍平小屋と同じく、ジュース300円、ビール500円でした。

   

最後に大槍をもう一度見おさめてから、山荘を後にしました。

それにしてもガス、晴れないなぁ・・・。

初日も、お昼過ぎくらいから頂上付近にガスが発生していたので、10時頃は大丈夫と思っていたのに暖かくなりすぎたようですね^^;

槍ヶ岳、午前中の遅いくらいからはガスが発生しやすいようです。
なので、晴れのピークを目指す方は、9時台の登頂を!

早すぎても朝のガスがのこっちゃってますよ^^;




槍ヶ岳を静かに彩る高山植物達。

左から、イワギキョウ、ミヤマシオガマ、ミヤマキンバイ。

  

下山時のテン場です。

最初のガラ~ンとしたテン場と違い、かなり窮屈に埋まってます。
グループで来ると、早朝に到着しておかないと結構難しそうですよ^^;

1~2人用の小さめのテントが多かったです。



飛騨乗越まで下って来ました。

ここもやはりガスの中・・・と思いきや、少しガスが晴れて、槍沢の殺生ヒュッテ、そして、ヒュッテ大槍、東鎌尾根から常念岳、大天井岳まで見えました。

雄大な北アの景色もこれで見収めです^^



12:45 さぁ、下山開始です!

子供達はガスの中の飛騨沢を見て何を思っているのでしょうか・・・。

「また、あsの長い沢を下って行くのか・・・」あるいは「帰りは楽そうだなぁ~」なのか^^?



下るに従って少しずつですがガスは晴れてきたようです。

右は、千丈沢乗越への分岐にある救急箱です。

この中にはヘッドライト、電池、ガムテープ、針金など応急処置などにつかえる道具が入っています。
使った方は、槍平小屋まで連絡を、と書いてありました。

メジャーな登山道だけに、ファーストエイドもしっかり整備されていて安心ですね。
使わないに越したことは無いですが、知っているとちょっぴり安心です^^

 

1時間ごとに休みを取りながら歩き、樹林帯に入ったのは歩き始めて約2時間後。

15:00 樹林帯に入りました。

 
樹林帯に入ると展望も利かなくなり、ただ黙々と歩き続けるだけ。
あと1時間くらいでテン場に帰れます。

右は、テン場から30分くらいの所にある、水場。

槍平から槍ヶ岳へ向かう最終の水場です。

沢からホースで引いてきているので、夏の後半から秋にかけては涸れる恐れもありますので、ご注意を!

 

16:30 槍平テン場到着です。

ちょっと樹林帯に入ってからペースダウンしてしまし、結局3時間45分かかりました。

子供達も朝早くから歩きっぱなしだったので疲れているはずですが、槍ヶ岳に登った興奮もあるのか笑顔が見れました!



昨日と同じく、ジュース、ビールを山小屋で買って、皆で乾杯♪

冷えた炭酸系が体に滲みるw~^^

あっ、プラティパスの方もいらっしゃいますが・・・。



外で談笑していると、ちょっと雨が降って来たので、みんなあわててテントの中へ入りました。

雨はしばらく降ってるので、寂しいけれどテントの中でご飯を食べる事にしました。

お湯を沸かしてアルファ米の晩ご飯。
やっぱり飽きちゃいますね^^;

私、どうも山でのご飯を考えるのが苦手。
もっと勉強しないといけませんね^^

しばらくすると雨が上がったので、再びテント前に出てお食事の続きを。

 

今日の最後の陽が、ガスの覆われた山々を照らします。

不気味なほどのオレンジ。

朝はあんなに天気が良かったのに、夕方はこんな天気に。

山では午前中の行動に限るなぁと改めて実感できました。



この日は比較的テントに明りが灯っていたので、ちょっと夜のテン場の写真を撮ってみました。

案内板も入れたかったので、ヘッドライトでちょっと照らしてみました。
ちょっと変ですが、まぁいいか^^

この日はファミリーが何組かいらっしゃいましたよ。



槍ヶ岳、この槍平から空身でピストンすれば、子供も楽に登れます。

とはいえ、やはり登山道。
しっかりした装備や地図、ある程度の岩登りの経験を積んでおかねばなりません。

特に小さな子供は。

15年も経つと人の記憶って、かなり断片的になりますね。
しかも、季節が違うと景色も違うので、ほとんど記憶とは違う夏の槍ヶ岳でした。

でも、子供と一緒に登ったという事実には、大きな感動がありました^^

最後に、今日の振り返り。

5:10 槍平出発 - 8:45 飛騨乗越到着 - 9:45 槍ヶ岳登頂 - 10:05 下山開始 - 10:45 槍ヶ岳山荘 - 12:45 槍平へ下山開始
- 16:30 槍平着



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