the floating Alps 森への旅立ちの朝

きよぴー

2009年08月02日 20:22

2009年7月18日~24日に「洋上のアルプス」屋久島に行ってきました。

昨晩の白谷山荘では寝つきが悪かったです。
久しぶりの屋久島で興奮してたのか・・・。
何度も目を開けながら、起床予定時刻の4:00を迎えました。

今日は、縄文杉、宮之浦岳、そして鹿ノ沢小屋まで。
予定では、実に11時間の工程です。

屋久島縦断のハイライトな一日。
途中の見所もたくさんあるので、余裕を持った工程で歩く事にしました。

写真は、ウィルソン株での休憩中の一コマ。

隣で寝ていた関東からこられていた方は、1時に出発されました・・・。
なんでも、朝日に輝く縄文杉を見るのだとか!
う~ん、見たい^^

私も4時に起きてパンをかじりながら出発仕度。
隣のおじさんも起き出して、先に出発されました。



私が荷物を整理して小屋の外に出ると、子連れの20人くらいのグループがちょうど出発されました。
・・・途中で抜かないと、エライことになりそう・・・。

私も外のベンチで、一呼吸して出発しました。
今日は晴れるといいんですけどね^^

5:00 白谷山荘出発。



少しずつ明るくなってきて、どうやら今日はうす曇のよう。
天気はまずまずのようです。



ちょっとテンションが上がってきて、歩いて10分くらいで子連れグループを抜きました。
小屋からは上りが続きます。
小屋を出てちょうど30分で「辻峠」に到着です。



この峠は広くなっていて、テントを張っている方もいらっしゃいました。
本当は国立公園内なので、テントはダメなんですが・・・。
まぁ、緊急のビバーグという扱いなんでしょうか・・・^^;


こちらは、峠から少し進んだ「辻の岩屋」
大きな岩の下に、テントが張れます。
雨宿りに最適です。
水場も近いですし。



ここから30ほど下るとトコッロの廃線跡に出会います。
これを見たとき、屋久島に来たんだなぁ~と懐かしく思っちゃいました。

6:00 トロッコ廃線跡合流。


屋久島に来たのは4回目。
そのうち3回はこの廃線跡を通って縄文杉、宮之浦岳に行きました。
昔は、線路の真ん中にこんな板の通路はなかったので、非常に歩きにくかったです。
なんせ、歩幅が枕木に合わないので・・・^^;

途中、何度か橋を渡ります。
大きな橋から小さな橋までいろいろあって。
映画「stand by me」のように、線路がずっと続いています。



合流してから10分ほど歩くとバイオトイレがありました。
昔はこんなのなかったなぁ。
さすが世界遺産になってからは、整備が進んでいます。



要所にはトイレができているのですが、シーズンになると混雑しそうです。
観光案内所でも、携帯トイレを推奨していました。
私も携帯トイレをそろそろ考えないと・・・。

 

延々と続くトロッコ道。
歩きやすいけれど、単調であまり変化に富みません。
贅沢ですが、少々飽きてしまいます。

もちろん、周りは大小の杉。
大自然が広がっているんですけれど^^

 

1時間ほど歩くと、仁王杉に到着です。



この杉は途中で折れたらしく、写真の杉は「阿形(あぎょう)」
倒木の方は「吽形(うんぎょう)」となっていました。

ふと、人の気配を感じて後ろを見ると・・・!
ヤクザルがついて来ていました~^^



白谷山荘から歩いて2時間。
7:00 大株歩道の入り口に到着しました。



ここで休憩していると、朝一番のバスで荒川口から来た軽装の登山者に抜かれました。
やはりデイパックだけだと早いですね~。

ここからが本格的な登山の始まりです。
看板にもあるように、縄文杉までここから往復4時間程度。
余裕を持って、午前10時にはここを出発するようにとあります。

 

また、縄文杉までの間トイレはなく、杉までの最終トイレとなります。
(縄文杉から少し上ったところに高塚小屋があり、そこにはトイレがあります)

なかなか立派なトイレ。



中もすごく綺麗です。
これなら、女性の登山者も安心して用を足せますね^^

  

外にある水場。
トイレの横にあるけれど、飲める水なんでしょう・・・たぶん。

私はたっぷり水を持っていたので、ここでは汲みませんでしたが^^;



7:20 大株歩道開始。

大株歩道に入ってからは、やたらと階段が多くなります。
この階段、めっちゃ疲れるので私はイヤなんですけれど・・・。
でも、一般の登山者にしてみれば整備している階段の方が歩きやすいのでしょう。

歩き出して10分ほどで、「翁杉(おきなすぎ)」に出会いました。
なんだか、杉の幹がいろんな植物に覆われていて、まさしく翁(おじいさん)って感じでした。



7:40 ウィルソン株到着。

このウィルソン株というのは、天正年間に豊臣秀吉の命により切られた大杉の切り株です。
アメリカのウィルソンという学者さんが1900年初頭に発見したそうです。

写真右の切り株がそれ。



切り株の中に入れます。
中に入ると祠があり、水が湧き出ていました。

 

ここは広くなっていて絶好の休憩場所。
でも、大株歩道に入って20分ほどしかたっていないんですけどね^^;

観光登山客が多い時は、写真が撮りにくいだろうなぁ~なんて心配しちゃいますね。
まっ、写真より記憶に残せばいいんですけどネ^^

そこから歩いていくんですけど・・・またもや階段が私を悩ませる~><

 

8:40 大王杉に出会いました。

急な坂の途中で見えるので休憩がてらのんびり見ました。
でも、込んでいるときは後ろがつかえてゆっくり見れないんだろうな。



少し歩くと、今度は「夫婦杉」です。
カップルが写真を撮っていました。
仲良く枝を伸ばして、手をつないでいるようですネ。



古い杉の肌。
何十年と雨風に耐えてきて、鱗のようになってました。



岩に張り付いた樹。
太古の杉へのタイムトンネルのよう。



なんだかゾウのように見える樹。
どの樹を見ても、生命が弾けていました。



縄文杉だけが屋久杉じゃない。
大きい杉も小さい樹も、全てが力強くて、それぞれが主役級です。

9:00を回って、そろそろ木漏れ日が眩しくなってきた。
光溢れる島。
緑溢れる島。

深呼吸をして、こんな酸素が濃いのは久しぶり!

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