ちょっとお出かけ・・・。

2010年11月7日に、子供と二人で、たこフェリーに乗って淡路島に行ってきました。

物心がついたときから、明石海峡を渡る船を見ていました。
小学校の窓からよく見えて、授業中もぼぉ～っとよく見ていたもんです＾＾

たこフェリーと名前が変わったころから明石海峡大橋が完成し、乗らなくなりました。
最後に乗ったのは、子供と自転車で淡路島に行ったのが最後。

それ以降、橋を渡る時にちらりと見るだけ・・・。
私の心の奥底にはいつも海を渡る船の景色はありましたが、ほとんどその存在を忘れていました。

そのたこフェリーが廃止決定のニュースが流れた時は衝撃でした。
明日、11月15日の夕方の便をもって廃止となります。

数々の思い出がつまったたこフェリーを、子供と一緒に記念乗船してきました。

11月15日で廃止となるので、ちょっと最後のたこフェリーを見に行こうと思って明石の港へ行きました。

ちょうど淡路島からの船が帰って来た所で、汽笛が鳴り響いていました。



船を見ていると、どうしても乗りたくなって・・・やっぱり乗っちゃうか～と言う事で、走って乗り場へ向かいました。

乗り場へ着くと、車がちょうど乗船するところでした。



切符を買って外へ出ると、すでに車は乗船中。
かなりの数の車が乗り込むようです。

どうやら満車状態で、待ちがあるようです。
最近こんな事ってないので、すごく不思議・・・やはり廃止決定となってからの人気再燃のようです＾＾；



明石市在住の小学生はたこフェリーは無料。
私は620円の周遊券を買いました。

この周遊券は、明石から淡路島（岩屋）へ行き、乗船したまま再び明石に帰るという切符。
往復買うより少しだけ安いんです。



子供はフェリーに乗るのは4年ぶり。
前回は2歳の時だったので、覚えていないかな＾＾

船底に満載の車を見てビックリです！

　

デッキに上がってみると、すでに人で溢れかえっていました。
橋がなかった頃は、お盆やＧＷになるとこんな感じだったんですよね～。

ちょうど明石海峡大橋が見えていました。



いよいよ橋の下をくぐります。

何回通っても楽しい瞬間。

わずか20分間の短い船旅ですが、一番橋が良く見えるポイントですね＾＾



橋のちょうど真下。

何度見てもすごい構造物ですね！



ちょっと記念に、たこフェリーの中を散策してみました。

いまだ覗いた事がない双眼鏡。
カーフェリーだけどビールが売ってる自販機などなど・・・。

　　　　

タコのロゴマークはかわいいけど、廃止となると・・・かわいそうに見えてくる・・・。

そういえば昔、たこフェリーと命名する時に河内屋菊水丸さんが作詞作曲した歌「たこフェリー音頭」がありましたね＾＾
知ってる人いますよね～？



甲板上の休憩所。
船内のお土産屋さんなど・・・。

　　　

その船内のお土産屋さんで、タコのキーホルダーをお土産に買いました＾＾

買ってる人、たくさんいましたよ～。



さて、船は淡路島の岩屋港へ着岸しました。
私達は周遊切符なので下りる事はできませんので、船から乗り込む人たちをぼんやりながめていました。

淡路島からも、たくさんの人と車が乗り込んできました。

車のほかに、バイクや自転車の方もたくさんいましたよ。



岩屋港を出港すると、ＳＡの観覧車が見えていました。

新旧の交通施設・・・世の中便利だけでいいのか！？船で旅をする旅情は大切にしたいなぁ～と改めて思ったり。



たこフェリーは明石へ向けて進路をとります。

当然帰りも明石海峡大橋をくぐります。

最後の瞬間がやって来ました。

正確には、ジェノバラインという高速船が明石～岩屋を結んでいるため、この航路を使えば橋の下は見る事が出来ます。
でも、この船、高速船だけに車やバイクは無理だし、なにより甲板に出て橋を眺める事が出来ないんですよね～。



橋をくぐったら、少し曇っていた空から太陽が顔を出しました。

太陽へ通じる光の道・・・なんだかすごくドラマチックな瞬間でした！



振り返ると、船が通って来た跡と、傾きかけた陽に照らされた明石海峡大橋が奇麗に見えていました。

私が初めて祖父に連れて行ってもらった淡路島。

当時まだあった、播淡汽船（ばんたんきせん）で行ったのを思い出しました。

なんだか泣ける景色。

この景色を見ている人達・・・多くの方が黙って橋を見つめていらっしゃいました。



しばらくすると明石へ近づいていました。
わが町、明石の市役所がすぐ間近に見えていました。



明石の港。
右の写真は、赤灯・白灯です。

小学生の頃、よくこの辺りに釣りに来ました。
投げ釣りをしていて、フェリーが通るとよく引っかかって竿を持って行かれそうになったっけ＾＾

　

さぁ、いよいよ明石へ着岸です。
短かった船旅ですが、たくさんの思い出が蘇った時間でした。

着岸すると、何人かの方が拍手されていました＾＾
私も少しだけ拍手しました～♪



まずは人から下りていきます。
その後車、自転車、バイクの順で。

下りると、「お～い！」と私を呼ぶ声がしましたので、そちらを向くと、高校時代の友人家族が次の乗船を待っていました。
少し話をすると、やはり最後だから乗りに来たと。

みんな明石を、たこフェリーを愛してるんだなぁ＾＾



頑張ってらっしゃる、たこフェリーのスタッフの方々。
ヘルメットのタコのポイントが洒落てますね＾＾

長い間、本当にありがとうございました！



最後に少し、券売所＆食堂を見て回りました。

ぱぱタコ神社なんて、いつからあったんだろう！？
まったく知らなかった・・・・（恥）

　　　

少し車が減ったところで、料金所へ粗品をもらいに行きました。

乗船券を持っていくと、もらえたのはたこフェリーのメモ帳。

こんなサービスもしてくれるんですね！

大した事がないメモ帳だけど、こんなに嬉しかったのは久しぶりです＾＾

　

子供と二人で岸壁まで戻り、乗船中の友人家族にてを振りました。
向こうも気付いてくれて、大きく手を振り返してくれました＾＾

大きな汽笛を鳴らして、力強く港を出ていくたこフェリー。



たこフェリー、本当に長い間ありがとうございました！

たくさんの思い出が詰まったこのフェリーの最後に、子供と二人で乗れたの事がとても嬉しかったです！！






追伸）11月15日をもって運航休止となる、たこフェリー。
　　　船はすでに売却が決まっているそうですが、来春、ジェノバラインがこの会社を買い取って復活するそうです＼＾0＾／
　
　　　ジェノバラインの社長は「公共性が高い」との理由で存続を申し出られたそうです。
　　　どんな船になるのか・・・車はもう載せられない？バイクだけ？
　　　これからのたこフェリーを見守っていきたいと思います