ちょっとお出かけ・・・。

2010年1月16日～17日と、23日～24日にかけて岡山県八塔寺へ星を見に行ってきました。

去年の2月に行って以来、ほぼ一年ぶりの八塔寺です。
思えば、去年は星を見に行こうと思った週末はお天気が悪く、結局行けずじまいに終わってしまいました。

久しぶりの現地に着くと満天の星空。
じっくりと冬の天の川を見るつもりでしたが・・・。

一年ぶりの星見は忙しかったです＾＾
なにが忙しかったって！？

写真は、かに座のM44（プレセペ星団）と火星です。
火星は今月28日に2年2ヶ月ぶりの大接近です！

夜半頃から明け方まで、かに座付近の高い空で明るく赤く輝いています。
夜の20時頃には、東の空を見上げてください。
ひときわ明るく赤い星が輝いていますよ＾＾

忙しかった理由は、新しい星見のシステムの調整。
普通に星を眺めるだけではなく、望遠鏡とパソコンをつないでいろいろとややこしいことをするのであります＾＾；

暗闇の中、ゴソゴソとしている間にカメラをセッティングして自動撮影を少々。
この時期、見頃になる「りゅうこつ座」の「カノープス」という1等星です。
写真の一番下のオレンジの星の輝跡がそれです。

おおいぬ座のシリウスに次いで、全天2位の明るさの星。
本来白い星なのですが、南の地平線すれすれに見えるため、大気の屈折によりオレンジに見えます。

岡山県八塔寺での高度は、わずかに3度ほど。
まさにスレスレです＾＾；

コレを見ると長寿になるとか。
おめでたい星なので、新年には毎年見るようにしています。

この星、ちょくちょく私もお世話になってる大野山アルプスランドでも見れるんですよ～＾＾

                                      

こちらは「うみへび座」の系外銀河M83です。
ちょっと不規則な渦巻きの様子が見れると思います。

もちろん目で見てもこんなにハッキリは見えません。
まさにデジタルサマサマなのですよ＾＾；



ちょうど「おとめ座」の１等星のスピカが見えてくると、その真下に「ケンタウルス座」が見えます。
その真ん中あたりに見えるのが、球状星団「NGC5139」、別名「オメガ星団」です。

満月よりも大きなこの星団（星の集まり）は、全天で一番大きな球状星団です。

4等星というそれほど明るくはなく、地平線ギリギリですが、肉眼でもよく見えるほどです。
それくらい八塔寺の空は地平線付近まで暗いんですよ＾＾

どれくらい地平線すれすれかといいうと・・・下の写真。
先ほどのカノープスよりちょっと高く、高度は8度。

望遠鏡がほぼ水平に向いているのがわかりますでしょうか。



望遠鏡で覗くと、こんな感じで星が球状に集まっているのが良く分かります。
双眼鏡で覗くと、まさに宝石です！



2晩とも、ほぼ快晴の夜空。
先々週末は望遠鏡とパソコンとのにらめっこ＾＾
先週末は、のんびりと星空を楽しめました。

無風状態でマイナス7度の空は寒くなく、星も輝きを増していて綺麗でした。

7時を過ぎた頃に太陽が顔を出しました。
少しかかった雲が、朝焼けをよりドラマチックに演出してくれました。

快晴より、少し脇役があれば主役は引き立ちますね＾＾



ちょっとマニアックな内容でした＾＾；

なんにせよ、夜空は綺麗だったってことです！＾＾